「お、落ちる~」と、ならないために!

ヌードルストッパーというグッズがある。
正確には、カップヌードルのふたストッパーである。
古本や中古フィギュアを扱っている店で見つけた。
彼は、自分が入っていた箱に腰かけていた。
その箱に「なんとか(マンガかアニメのタイトル)かんとか(キャラクター名)ヌードルストッパー」と書いてあったのだ。

「お尻が熱い青年……」
などと思いながら見ていて、不意に思い出した。
もっとユニークな形のヌードルストッパーを見たことがある!
ずいぶん前の話だ。雑誌の、面白グッズ紹介の記事だった。
やはり、人の形である。歩行者用信号機の中の人物のような、のっぺりつるんとした形。顔もない。
彼(たぶん)は、上半身を90度前に倒して、両腕を精いっぱい前に伸ばしている。
それをカップ麺の上にセットすると、非常にスリリングな光景が出現するのだ。
「お、落ちる~」
そんなセリフが聞こえてくるようである。
この商品、青と黄色があるのだが、両方ともセットするとだんだん赤くなるそうだ。
面白い、欲しい。
記事を読んだ瞬間は、そう思った。

しかし、数分たつとそんな気持ちがしぼんだ。
なんだか、かわいそうになってきたのだ。
もし購入したら、3分待たずに彼を救出してしまうだろう。
その後、ヒットしたという話を聞かないので、同じように考えた人が多かったのだろう。
キャラクターの形をしたヌードル・ストッパーも、同じ理由で手放されたに違いない。

気がつくと、私は5分ほども「彼」を見つめていた。気のせいか、スタッフが不審な目を向けているようだ。
慌てて、近くにあった「ミニオンズ」のソフビ人形をレジに持って行った。
108円。
ミニオンは好きだが、これは誰だろう?
ケビンであろうと推測したが、断言はできなかった。
なぜか、茶色の帽子をかぶっていたからだ。
この謎を解くために、「ミニオンズ」全作品を観ることに決めた。

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